夢千代の里 山陰の秘湯 湯村温泉から車で10分
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  • 2011.07.04
    • いのち
    いのち15 『おばあちゃんありがとう』 

     高砂のおじいちゃんがなくなったのが1年半ほど前のこと。

    年の暮れのことだった。

     寂しいだろうけど、それでもお元気そうだったおばあちゃん。

    昨日の夜まで元気だったのに。

    そう息子さんが声をつまらせるほどの急死だった。

     「おばあちゃん、明日は休みだから、弁当いらんよ」

    そう言って昨日の夜別れ、夜12時頃にはおばあちゃんが付けたクーラーを消しに部屋に入った。

     それなのに、朝5時半ごろに息子さんの奥さんが、いつもなら開いているサッシがあいていないからおかしいと思って部屋に入ってみると、おばあちゃんは冷たくなっていたそうだ。

     親戚中が驚き、心の準備の整わないままの告別式。

    僕はご家族に向い、「とにかく精一杯勤めさせていただきます。」そう伝えた。

     飾られた写真はとても素敵な笑顔で、おばあちゃんが写っていた。

    そうだ、いつもこんな笑顔で迎えてくれた。

     僕もお経を唱えながら、おばあちゃんとの思い出をたどっていた。

     僕がお坊さんになって10数年。

    田舎の棚行は子供のころからお参りしていたが、高砂まで行くようになったのはちょうど卒業したての新米坊主の頃だった。

     おじいちゃんとおばあちゃん、いつも二人で迎えてくれた。

    だんだんと認知症が進んで、おんなじ言葉を何度も掛けてくれるおじいちゃん。

    だんだんと耳が聞こえなくなっていったおばあちゃん。

     「お寿司でもとろうか」

    お昼前にお参りに行くので、おじいちゃんがよくそう言ってくれた。

     僕はいつも断っていた。

    「いや、僕、そんなんとってもらわなくていいですよ。」

     そしたらおばあちゃんが

    「でもどこかで食べないといけないからね~。おにぎりでも握ってあげるから、食べていって。」

     

     僕はいつもそれに甘えていた。

    毎年おばあちゃんの作ってくれる2つのおにぎりを食べて、次のお宅にお参りした。

     何度も何度も「ありがとうな」とお礼を言ってくれるおじいちゃんと、「ごめんね、同じことばっかり」と言いながら笑うおばあちゃん。

     そんな情景が僕の脳裏にはっきりと蘇っていた。

     作法を終えて、家族の方を向き、あいさつを兼ねた法話をする。

    僕はそんな思い出話を披露していくと、みんなが目をまっかにして、唇を震わせている。

     僕も思わず目の中に涙が込み上げてくるのを感じた。

     子供たちがいる。

    多くの孫たちがいる。

    さらには、赤ちゃんだらけともいえるほどの多くのひ孫たちがいる。

     最近は法事や葬式は迷惑になるからといって子供を置いてくる親がいたりするが、こんな時こそ子供やひ孫を連れて来て欲しいと、僕はいつも思っている。

     あ~、これだけ多くの家族に包まれて、なんて幸せなんだろう。

    おばあちゃん、よかったね。

    僕はおばあちゃんに向けて、そうつぶやいた。

     じいちゃんじいちゃん。

    ばあちゃんばあちゃん。

     みんなの声の中から何度も耳にする、愛情にあふれた呼び方。

    僕はここの家族と触れ合うたびに思う。

    あ~僕はこの家族、親戚のことが大好きだと。

     認知症のおじいちゃんをとてもいいお世話をされたことも聞いている。

    伴侶を亡くしたおばあちゃんのことをとても大切にされたであろうことも、想像するにたやすいことだ。

     いよいよ、お別れの時がやってくる。

    棺の中に、みんながお花を入れていく。

     僕も急いで着替えて、一緒に最後の瞬間に立ち会わせていただいた。

     お花でいっぱいに飾られたおばあちゃんの胸元には、たくさんのメッセージカードが並べられていた。

     10枚も20枚ものメッセージカード。

     なんだか読むのは失礼かなと思ったので、ざっと眺めただけだったけれど、それでもたくさんの「ありがとう」の文字が躍っているのが見えた。

     そう、僕にはたしかにその文字たちが踊っているように見えたのだ。

     ありがとうの言葉が、カードから飛び出して、おばあちゃんの体全体を覆っていくかのように・・・。

     

     騒いでいたはずの小さな子どもたち、そして赤ちゃんまでも、なぜかその時は静かだった。

     そしてボロボロと涙を流す大人たちを見て、一緒に泣き出してしまう子もいた。

    「おばあちゃん、ばいばい」

    お父さんやお母さんの涙を見て、なにかを感じ、何かを胸に刻み込んだに違いない。

     死というものはこういうものなのだと。

     いるのが当たり前だったおばあちゃん。

    いつも笑ってくれたおばあちゃん。

    ご飯をつくってくれていたおばあちゃん。

     おばあちゃんはもういない。

    二度とこの世には、帰ってくることはない。

     だけれども・・・。

    人は二度死ぬ。

     そんな言葉を聞いたことがある。

    一度目の死は、心臓がとまる一般的な死。

     そして二度目の死は、その人のことがすべての人々の記憶から失われた時。

     私たちが覚えている限り、その人は生き続ける。

    私たちを生かす糧になり、私たちを支える根となる。

    肉眼ではもう見えないかもしれない。

    今度は心の眼で、しっかりと感じとってくれればいいなと思う。

     残された人達へ。 

     過去の命を忘れることなく抱き続け、強くたくましい根をはる大樹となって欲しい。

     そしてそれを未来へと受け継いで欲しい。

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    山地 弘純

    住職
    真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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