夢千代の里 山陰の秘湯 湯村温泉から車で10分
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  • 2009.08.05
    • いのち
    いのち 3  「良照和尚と呼ばれても・・・」

    じいちゃんが亡くなってから、丸7年が経とうとしている。

    月日が経つのはほんとに早いものだな~って思う。

    最近はいないことに慣れてきたが、亡くなってしばらくの間は、ポッカリと穴が開いたようだった。

     

    毎日がじいちゃん中心に動いていた。

    3年くらいは、なにか物音がするだけで、「あ、じいちゃん?」って思ってしまっていた。 いまにもひょっこりと顔を出しそうな気がしていた。

    家族の神経は、いないはずのじいちゃんに敏感に反応していた。

     

    ほんとに油断も隙もなかったな~。

    生前のじいちゃんを思い起こす。

    重要なものを机の上に置いたままで他の事をしていると、じいちゃんが大切にふところに入れて持っていって、どっかに大事に保管してくださっていた。

    書類であろうと、他人の眼鏡であろうと、リモコンであろうと・・・。

    今は、「あ、置いといていいんだ・・・」

    そうポツリと一人でつぶやきながら思い出を振り返っている。

     

    認知症の症状が見え始めてから十数年。

    最初の頃は何度もけんかした。

    「なんでこんなわけわからんこと言うんや!」

    僕は認知症とうまく付き合う術も知らず、お互いにムキになって言い争ったりして、じいちゃんには悪いことしたな~って思っている。

    物忘れがひどくなってくると、僕はいつもよその子にされた。

    「よその子が、うちのテレビを見ている。」

    「よその子が、ご飯を食べてる。」

    腹を立ててみても、悲しんでみても、もうどうにもならないってことは、だんだん家族にもわかってきていた。

     

    幸いにも症状はゆるやかな進行を見せ、ほとんど何もわからないような状態になるころには、家族、そして僕自身もにこやかに接することが出来るようになった。

    当初はこのようなじいちゃんの姿を、他人に見せるのも恥ずかしいとさえ思っていた感情も消え、いつしか自然と人前に出せるようになっていった。

    ごきげんな時には何とも言えない笑顔を浮かべ、不満な時には一生懸命怒る。 幼い子供のようでかわいいとさえ思うようになり、毎日が楽しかった。 大変なことはたくさんあったが、ものすごく怒っていたかと思うと、そのことをすぐにコロッと忘れて、2本だけ残った歯であの笑顔を繰り出されては、もうかなわなかった。

    言いたいこともうまく言葉にならず、僕たちもわからない言葉にうんうんとうなずく。 僕が頭をさすると、ご機嫌な時には「こりゃこりゃ」と言って笑う。 ご機嫌斜めな時には「イタい」と怒る。 痛くなくても嫌なことに対しては、何でも「痛い」と叫んでいた。

    ご近所の方に手を引いてもらって帰ってくることもしばしば。 こっそりと散歩に出かけられていたようだ。 みなさんに良くしていただいて、元気に齢を90歳という大台に乗せた。

     

    「老僧さんの笑った顔を見ると、まるでお大師様のように思えてありがたいです」

    そう言ってくださる方もいた。

     

    食事も摂らなくなり、完全な寝たきりになって、看護すること二週間。 平成14年12月2日、午前10時55分に、父さんの見守る前、静かに息を引き取った。 あれほど少し触ったり、着替えをさせるだけで「痛い」と騒いでいたのに、ただの一度も「えらい」とも「痛い」とも言うことなく・・・。

     

    その後は家族みんながパニックに陥りながらも、檀家さん方の協力のおかげで無事にじいちゃんを送り出すことが出来た。 多くの方々にご奉仕いただき、家族みんなが、

    「ほんとにありがたかったな~。みなさんのおかげだな~。じいちゃんも喜んでるだろうな~。」

    って、口癖のように言っていた。

     

    毎日のように思い出しては寂しさに浸っていた日々も乗り越え、今ではたまに登場するだけになったじいちゃん。

    そういえばこんなことを言って困らせたこともあった。

    「四国の内海に帰る!」

     

    じいちゃんは、弘法大師様のお生まれになった地、四国の香川県に生を受けた。

    幼い頃に大火傷を負い、生死の境をさまよったそうだ。両親ともに信仰心に篤い方だったが、特に母親は大師信仰されており、お大師様に一心にお願いし、必死に看病されたという。

    その甲斐あって奇跡的にも一命をとり止め、両親はお大師様に深く感謝された。 それで内海家という在家の次男として育てられた息子を「浄願院」というお寺に入れ、お大師様の弟子に捧げられたということだ。

    そのあと縁あってこの善住寺に婿に来て、父さんが生まれ、そして今の僕がここにいると思うと、感慨深いものがある。

    もし火傷してなかったら、どんな道を歩いていたんだろう。

    「もし」って言葉は無意味なのに、どうしてもそんなことを思ってしまう。

    じいちゃん、お坊さん以外になりたいものありましたか?

     

    善住寺隆盛のために尽くした12代目良照和尚。

    享年90歳。

     

    「良照和尚か・・・」

    僕は思わずつぶやく。

    位牌に書かれてはいるが、僕にとって良照和尚って言われてもピンと来ないし、写真もあまりに‘お坊さんしていて’違う人のように思えてしまう。

    檀信徒の皆さんから、お坊さんとしてのじいちゃんのことをいろいろとお話しいただくが、僕はあまり記憶にない。

    ただ、小学校3年の時、晋山式法要のために、何日も前から「中曲」という曲のついたお経を熱心に教えてもらったことは、うっすらと憶えている。

    その他にもたくさんのお経を教えてもらっていたおかげで、高野山での修行の時に苦労が軽減され、ありがたかった。

    だけど、そんな威厳ある姿をかき消すように、じいちゃんはだんだんかわいらしく素敵になっていった。

     

    もうお骨は土に還っただろうか?

    いやいやそれはないな。

    ついつい思い出し笑いしてしまう。

    じいちゃんのお骨を拾いに火葬場に行った時のこと。

    「じいちゃんも年だし、まともな骨なんてないんじゃないかな?」

    「いやいや、足で蹴る力はまだまだ健在だったよ」

    などと話しながら釜の前に向かった。

    いざお骨を見た瞬間、家族みんなが顔を見合わせた。 さっきまで泣いていた妹も思わず目を丸くして、その後笑みがこぼれた。

    くだけたお骨の中に、あまりに立派な両足の骨が二本。

    「うわっ、おいしそうな骨!!」

    うちの愛犬ララならそう言うだろう。

    こんなことを言ったらじいちゃんに怒られちゃうなって思いながら、みんなで笑った。

     

    じいちゃんはお坊さんとして、ほんとに苦労してきたはずだ。

    特に昔は車がなかった時代。 雨の中や雪の中でも、一生懸命歩いて峠を越え、檀家にお参りしていたのだろう。 体調が悪い日でも、自分の体で歩くしかなかっただろう。

    夏の炎天下の棚行も、これほど広域に渉る檀家を全部歩いて回ったということだ。 ただひたすら、てくてくてくてくと・・・。

    この足で、この骨で歩いていたんだな~と、改めて感心した。

     

    しかし、失礼ながら浮かんでくるのは認知症になってからのことばかり。

    僕だけならまだしも、家族全員が口を揃える。

    思えば、認知症のじいちゃんを通じて家族がまとまり、会話が絶えず、本当にいろいろなことを教えてもらったような気がする。

    いいとこばかりじゃない。 実際はいろいろあった。

    なのになぜだろう。 よかったことしか思い出せない。。。

     

    じいちゃんの部屋には、『ボケは神様がくれた最高の贈り物』っていうタイトルの本が置かれている。

    僕はその本を読んでいない。 だけど、だいたい中身はわかるような気がする。

    じいちゃんは真言宗のお坊さんだから、タイトルを変えとかないとね。

    『ボケはお大師様がくれた最高の贈り物』って。

     

    じいちゃんの思い出を感じるものたちは、少しづつ消えていっている。

    悲しみも寂しさも感じることはなくなった。 思い出すことさえ、ほとんどなくなった。

    それでいいのだろう。 全てはゆっくりと動き続けているのだから。

     

    だけどお盆がくると、じいちゃんとの思い出のかけらが、記憶の引き出しからそっと取り出される。

    奇しくも、じいちゃんの次の年に亡くなった愛犬ララに引かれて、じいちゃんが笑顔で帰ってくるから。

    家族みんなで揃って笑顔で迎えるよ。

     

    「じいちゃん、おかえりなさい!」

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    山地 弘純

    住職
    真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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